LOL観戦記

オンラインゲームLeague of legendsのプロシーンを気ままに追いかける雑記 ただの感想です

WCS DAY1GAME4 ITZ VS EDG

ワイルドカード枠のITZ対中国代表EDGの一戦
私が本格的にプロシーンを観戦し始めたのがシーズン4のサムスン全盛期という事もありDeft、Pawn、またRNGのmataといった選手は特に感慨深いものがあります。
そこら辺の小話は今回サムスンが出場してきているのでそこで記載したいと思います。

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BAN

ITZのジェイスBANは恐らくPAWNへのターゲットBAN。シーズン4はジェイス全盛期でKRのPAWN、Dadeのジェイスが大暴れしておりそのイメージではないだろうか。
ニダリー、レクサイはお馴染みのBANになるが、4試合目で初めてエリスもBANされる事になり、ファーストピックで揺さぶりをかける。
これはITZのJGレボルタがエリスが得意チャンプ、またEDGのClearloveのチャンピオンプールの広さもある事からEDGが優位に立つことが予想された。
またJOCKSTERの得意チャンプバードをターゲットBANとした。
初めてカルマがBAN漏れしている。

 

PICK

ITZはファーストピックでOPチャンプのシンドラを選択。
返しでEDGはナミ、エズをPICKしていく。ここではまだEDGの狙いは読めない。
ここでITZがアシェ、ブラウムをPICKし、PICKUPを狙った構成にしつつある。
それに対してシンドラとレーンで戦うことが出来、GANK耐性もあるブラッド、JGにグレイブスをPICKする。ここまででEDGはスタンはナミのバブルのみ、スローもブラッドの沼のみとCCがかなり不足する構成となった。
ITZはTOPにナー、JGにリーシンと今大会初となるPICKを選択。PICKUPとナーのスプリットを軸とした構成となった。
EDGはラストPICKにイレリアを選択、フロマレビルドが流行る前でのナーのカウンターだったが、ナーのナーフ後どうなのか。このスプリット対決が試合に大きく影響するだろう。
ただEDGは全体的にパワースパイクが遅く、またITZは非常にパワースパイクが早い、特に20分前後まではITZの時間であり、そこまでを耐える事が出来るのかがこの試合の焦点となると感じる。

INGAME

最初に試合が動いたのは5分。両JGがTOPにいる事がわかるとEDGのBOTDuoが仕掛け、最後はナミがタワーダイブし2-1交換を成功させる。またこの時ミニオンが溜まっており10CSほどのゴールドと経験値のロスが発生する。
ただファーストバックでアシェがPICKAXEが買えており、対するエズは涙とSheenを購入、こうなると先ほどのナミのタワーダイブがなければエズはもう少し楽に進められたのかもしれない。
7分前後レーンの状態はITZのプッシュレーンになっており、RevolataはBOTへのタワーダイブを狙う。また先ほどのナミとの相打ちでピンクワードを購入する事が出来たブラウムがナミの置いたワードを破壊、Revolataは視界を取られることなく、ブルーサイドのJGへと侵入していく。アシェは強気にダメージ交換を行うが、ミニオンに守られエズのQが通らない為装備差がある状態の様になってしまう。
所謂エズが弱い時間帯で、あっさりとリーシンのタワーダイブが決まり2キルをITZがもぎ取る。
レーンが強いナミだが、あくまで対面している状態が強いのであって、横や後ろからのGANKには脆い。競技シーンからしばらく遠ざかっていたのもテレポートメタの中でTOPのガチムチ共を止める事が出来ないという理由だった。テレポートのナーフにより再度競技シーンに姿を現したが弱点は変わっていない。
そのままBOTへのタワーシージを進めるITZ、EDGのグレイブスとブラッドがカバーに入ろうとするが間に合わずファーストブラッドタワーを獲得する。
またこの時前に出過ぎたグレイブスに対してリーシンのキックによるキルが発生。
寄ってきたブラッドとエズによって全員倒されてしまうがトータルで3-3交換とファーストブラッドタワーの獲得となる。
この時MIDにいたシンドラはブラッドの後を追わず(シンドラは火力を出すのに時間がかかる為、ブラッドが待ち伏せした時に不利になる)TOPへのGANKを選択する。
これが成功しトータルスコアを五分に戻すことに成功。
タワー分のゴールド差1000Gをつける。

 

10分試合が再び動く。
TOPレーンでCS差30のビハインドを背負っていたイレリアに対してリーシンがタワーダイブを敢行。この時EDGのトップサイドのJGにはワードが一つもなく、リーシンの侵入は全くノーマークだった。
結果として1-1交換となったもののイレリアはここで2Waveのミニオンをロストしてしまい、そのままTOPのファーストタワーも破壊されてしまう。ナーの方がアシストが一つと30CSリードしており1000G近いリードをこの段階で許してしまった。
レーンに戻ったイレリアはレーンフリーズを選択してしまい、その隙をついてITZはナーにリフトヘラルドバフを渡す事に成功する。
そのままTOPレーンへ戻ったナーはブラッククリーバー+ヘラルドバフでイレリアはタワー下にも入れない状況となり、セカンドタワーシージを許してしまう。隙をみてリーシンとのコンビでデス、タワーも失う最悪の展開となる。
この間EDGが交換出来たオブジェクトはBOTのファーストタワーとマウンテンドレイクのみ、TOPタワー2本とヘラルドバフを獲得したITZに試合は大きく傾く。

 

この後BOTにナーを送り込み同じくタワー下にいることが出来ないイレリアは再びリーシンとのタワーダイブでデスを重ねてしまう。
この時EDGはブラッドをタワーがないTOPへ送り、エズをMIDでファームさせる事を選ぶ。ただしブラッドはファーストアイテムでビサージュを積んでおり、ADCのアッシュを当てられ、身動きが取れない。

そのままEDGはナーを止められずタワーを一本ずつ折られていき、JGの視界を奪われ資金差をつけられる。
何度か集団戦で勝利をもぎ取るものの、視界を取られたJG内でアシェのアローからのピックアップ等じわじわとタワーをおりGGとなった。

 

感想

勝負を決めたのは、非常に小さな要因ですが、5分のナミのタワーダイブの選択、また相手の切り替えしに対してのTOPへのGANKを決めたシンドラの判断かと思います。
その後ナーを中心に進めたRevoltaのリーシンに対して、常に後手に回ってしまったClearloveのグレイブス、mouseに関しては色々な意見はありますが、TOPレーンをあの状態にしてしまったらTOPレーナーは甦る事が出来ませんのでチームとしての動きが何かしら必要だったかと思います。
また各試合レーン戦が非常に短く、ファームタイプのJGであるグレイブスには非常に厳しい環境であると思います。