LOL観戦記

オンラインゲームLeague of legendsのプロシーンを気ままに追いかける雑記 ただの感想です

WCS DAY1GAME1 G2vsCLG

WCS開幕戦となった一戦をBan&Pickから考察していきたいと思う。
毎回大会中にMetaが生まれ、そのカウンターと短い期間中に目まぐるしくTeamCompが変わっていく。初戦はそういった意味でも注目していきたい。

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G2 vs CLG - Worlds 2016 Group A - G2 Esports vs Counter Logic Gaming - YouTube

BAN

ターゲットバンはHuhiのオレソル、Mithyのソラカ
レッドサイドのCLGはニダリーをBanせざるを得ない。
G2はレクサイをBanしグラガスナーフ後のJGのPickに制限をかけていく。
CLGがエリスをBanすれば、Trickはリーシンをピックするつもりだっただろう。
CLGはそれにのらずシヴィア、それにあわせる形でG2はカルマと共に相手にだけ機動力を渡さないBanを行った。

PICK

G2はファーストPickでエリスを確保。ニダリーレクサイBanグラガスナーフ後の最優先Pickと考えているのだと思う。
対してCLGはナミ、ケイトリンとレーンに強いBOTduoをピックしファーストブラッドタワーの獲得を狙う。
G2はBOTduoではなくTOPMIDを先に晒していくリスクと引き換えにジェイス、シンドラといった今回のWCSでの優先Pickを抑えた。
CLGはシンドラに対してレーンを戦え、集団戦でのダメージが期待できるブラッド、ジェイスのQをキャンセル出来るポッピーとカウンターとは言えないものの5分以上に戦えるチャンプをピックしている。
G2のBotDuoの選択はジン、ブラウム。エリス、シンドラと合わせてPickUp少数戦を狙う構成となった。
JGラストPickというのは最近では特に珍しいと思うがCLGが選択したのはオラフ。
思うにG2がシンドラをPickした段階でADCジンまで読み切ってオラフを後出ししたのではないだろうか。
エリス、シンドラ、ジェイスではエンゲージ性能が低い事からUtilityに優れたADCをPickしたいG2に対して、オラフを次で抑えずにジンをピックさせてからラストピックする事で、ブリンクがあるADCを選択させず、徒歩勢のキャリー陣に対して高いカウンター性能を有する事が出来た。
少数戦PickUp、またジェイスのスプリットプッシュを狙うG2に対して、ポッピー、オラフがサイドや後方から突っ込む形で集団戦を狙うCLGの構図となる。

 

INGAME

最初に試合が動いたのは4分双方ともJGの動きが把握できないまま、G2TrickがTOPへGankを行う。Jayceがタワー下までPushしダイブからのキルを獲得する。ポッピーはほぼ1ウェーブ分のミニオンをロストする事で経験値での不利を背負う形になる。
その間オラフはファームを選択しエリスに対してレベル先行し、Topへ向かう。この動きはG2にワードで補足され、Topの有利を渡したくないG2はエリスが合わせる形でTopへ向かう。オラフは自身の動きが補足されていることを知ってかリコールするのに対してエリスはさらに差を広げるためにキャンプする。ジェイスがプッシュした為、このキャンプは不発に終わり、結果JGの差を微差ではあるがつけることになった。

 

次に注目したいのがCLGのセカンドブルーバフをブラッドに渡さず、オラフが自分で手に入れる。ミッドがブラッドということもあるが、このブルーバフでオラフはレベル6になることになり、Botレーンへの仕掛けへと繋がっていく。
直前にオラフがG2のジャングルへ侵入する気配を見せていたのに対してブラウムがBotレーンへ直行せずに自陣JG内へのワーディングを行う。この隙を見逃さずにジン一人の状態のBotタワーへダイブを選択。
ジンを瞬殺するとMidから寄ってきているシンドラを合流したブラッドとともに倒す。この時点でポッピーはテレポートを切っているがジェイスは視界の外でテレポートしたポッピーに全く気付いていない。
CLGがジン、シンドラを倒したタイミングではジェイスはテレポートを切らず、2-0交換となってもテレポートの有利を保持し、TOPのタワーを狙う戦略を取ろうとしている。
そこで人数差があるCLGは再度タワーダイブを選択。結果ジェイスはこのタイミングでテレポートを切り、このダイブでは1-1交換、結果3-1交換となる。
タワーこそ獲得できなかったものの、Botレーン、JGの有利を得たCLGとTOPがわずかなレベル差が生まれただけのG2となった。

 

続いて11分のシーンMIDへのエリスへのGANKをオラフは目の前でスルーしブラッドがBaitする。
このエリスのMIDへの動きを察知した段階でNamiがMidへ動き出し、ケイトはレーンをPushしミニオンを押し付けた段階でMidへ走る。
ブラッドがウルトと沼で見事にBait成功し、シンドラをオラフがキル。そのまま駆けつけたNamiとMidタワーへのシージを行い、ケイトリンも合流する。ここが勝負所とみたCLGは強引にMidタワーを破壊、TOPから寄ってきたジェイスとブラウムも倒し、3-1交換とMidタレット、ファーストタワーボーナス、またオーシャンドレイクを獲得する事となった。BOTレーンのジンはそのままBOTから動かずファームの選択を行った。この時点でCLGの優位は2000Gのみとなっている。原因としてはTOPレーンのCS差が300ついており、G2は今後このTOPのマッチアップをどう生かすか、CLGとしてはどう避けていくかが試合の焦点となる。

 

その後エリスがBOTの主導権を握り返そうとするが失敗。返す刀でCLGがBOTレーンに対してしかけていく。そのままの流れでCLGはBOTのセカンドタワーまで獲得。ジェイスはテレポートせずにTOPのファーストタワーをおる形となった。
この前のシーンと合わせてもG2のTOPExpectとチームのコミュニケーションエラーと思える。このシーンでは最終的にG2のエンゲージで集団戦が始まっており、TOPのみ優位であるG2としては仕掛けずに堪えた方が良かったのではないだろうか。
少なくともExpectはそう考えTOPを折る判断をしたのだろう、また直前にエリスもTOPへ寄る動きを見せている。しかしBOTサイドのJGはすでにオラフに制圧されており、セカンドタワーへのダイブの圧力も掛けている。エリスはTOPへ行くのをやめてBOTへ合流。その間にG2MIDレーナーのPerkzはMIDとTOPの間をうろうろしている。
このシーンはチーム内で意見が割れ、そのままZVENのイニシエートで集団戦への流れとなってい様に見える。シンドラは何もできない中途半端な位置に終始し、飛び込んでいったブラウム、エリスの間にポッピーがテレポートし後衛が参加出来ないまま集団戦が終わる。
24分のシーンも同様、TOPサイドのJGを完全に掌握したCLGがバロンを開始、ポッピーのディスエンゲージ能力もありCLGは難なくバロンを獲得する。その間ジェイスはBOTのタワー2本を獲得するもののほぼフリーでバロンを渡してしまった。たしかに負けているチームはオブジェクトの交換をするのがセオリーだが、であればMIDタワーを折る等選択肢はあったように思う。
そのままの序盤の有利をスノーボールさせたCLGが押し切りCLGがまずは一勝を手に入れた。

 

感想

振り返るとPICKBANの時点で手に入れた有利を最初の2回の見事なショットコーリングでチームとしてスノーボールさせたCLG。
対してG2はチームとしてちぐはぐな印象を受け、チーム内の雰囲気も悪そうな負け方をしてしまった。
また序盤のJGの影響力が勝敗を分けた形になったが、相当なビハインドを負ったポッピーでジェイスを抑えたDarshanが影のMVPに感じた。
G2は チーム内の意思疎通をしっかりと立て直していきたい。また個人的にはBOTDuoとJGがチームのストロングポイントだと思うので、そこを生かしたゲームプランが見たい。

 

TOP:ポッピーは少ないリソースで活躍出来る?TOPのメタに割って入るか?    ジェイスは微妙?

JG:グラガス、レクサイのナーフでオラフがTOPジャングラーの仲間入り?

MID:ブラッドさんナーフに負けず、MIDに君臨

ADC:ケイトリンが環境の変化でTOPメタに

SUP:テレポートのナーフ後、ナミ、カルマのピック優先度が高い

 

11分のシーンはミニマップだけで追ってみるとCLGのチームとしての動きがわかりすごく面白いです。このシーズンは個人技でなくチームとして戦ったCLGとしての特色が良く出ていると思います。